忙しい日が続くと、万年筆のインクが切れてしまうと放置気味になります。そんな万年筆がゴロゴロありましたので、気を引き締めてインクを補充することにしました。
私のインク補充はこんな方に向いてると思うので、ご参考にしてみてください。
- 万年筆を汚してしまう方
- インクで服や机を汚してしまう方
- 不器用な方
- インクをたっぷり補充したい方
- インク汚染から守りたい方
準備するものは?
- 万年筆
- インク
- 100均注射器(シリマー)・スポイト
- 洗浄用の水
- ティッシュ
※シリマー=コスメティックシリマー、化粧水などを小瓶に入れ替えするときに使う針が付いていない注射器型の道具。簡易なメモリも書かれてます。
インク交換する際は洗浄に時間がかかるので、水の入った容器に万年筆のペン先をつけ置きしておきます。
ペン先を水通し
万年筆のインク自体を交換する時は、元のインクがなくなるまでしっかり洗浄しますが、補充する時は水通しもせずそのまま補充することもあります。しかし、なくなりかけだったり、面倒で放置した万年筆は乾燥して水分が蒸発し、本来のインクの色ではなくなっていることが多いです。(煮詰まると表現をするようです。この状態、インクによっては煮詰まった色が好き!というのもありです)
私は余裕がある時はさら~と水通ししてから、インクを補充するようにしています。目詰まりとまではいかないものの、インクが濃くなっていたり紙の粉が詰まっていたりすので、それらを洗い流す程度に。
長期間放置してしまうとカートリッジやコンバーターが固まって取れなくなることも。水で流すとすんなり外れるので、力任せにねじったりは禁物です。
インクチェック
「この万年筆の一生には一色!」ぐらい気合を入れて定番化している万年筆はいいのですが、浮気心満載の万年筆はどんなインクを入れただろう・・・とわからなくなるので、こんな感じでメモっています。
今回インク補充をするのはPlatinumセンチュリーの六花。大好きな青緑系を入れていたのはわかりますが、そういう色を山ほど持っているので、「果たしてどの青緑だ?」となるわけです。書いたところで煮詰まった色は原色を留めていませんから・・・
約8か月前に入れたインクですね・・・「北欧色」ね、といった具合にインク確認を行います。
インク補充
メーカー推奨のインク補充を長年やってきましたが、私は何度も失敗したりインクが思うような量が入ってくれなかったりするので、注射器とスポイトを使います。
コンバーターで吸入するとペン先をインク瓶の中にドボッと沈めます。この加減がうまくいかず全然吸い上げられなかったり、沈めすぎて万年筆をインクまみれにしていますのです。下手をするとインクの瓶を倒してしまうというとんでもない失敗を犯すのです。(←1度やりました・・・お気に入りの服をインクまみれにして禁止令が出ました)
コンバーターに満タン入れることができます。
インクを交換して万年筆のペン先やペン軸にインクが行き渡っていない時は、なかなかインクが出てこないので、そういう時だけペン先をインク瓶に漬けたりします。
このインク補充でやりやすいのはセーラー万年筆とプラチナ万年筆のコンバーターです。穴が大きいので100均注射器なら楽勝。40円ぐらいのスポイトでも全然OKです。
こちらのコンバーターはPILOTのCON-70。入れにくいですが何とかスポイトでも入ります。
スポイトを使うのは手軽だからです。「チュッと吸って、チュッ入れて、チュッと洗える」面倒くさがりの私には持ってこいなのですが、危険度も高いです。気泡ができやすく、その気泡が思わぬところで弾けるといろんなところにインクが飛び散ります・・・(注射器はそんなことがありません)
PILOTのCON-70は気を付けないと、インク瓶のインクを汚染してしまう可能性があるのでは?と思ってしまう吸入の仕方をします。
インク瓶にペン先を漬けてシュポシュポとコンバーターのお尻ボタンを何度も押し続けます。インクが入ったり出たりするので、インク交換の際はよっぽどきれいに万年筆のペン先とコンバーターを洗浄しておかないと、万年筆やコンバーターに残っていたインクが混じりそうなので怖いのです。
一番難易度が高いコンバーターはPILOTのCON-40です・・・ビーズのような鉄の球が中に入っているのですが、それが飛び出ないように入り口は狭くなっています。昔はCON-50のコンバーターでしたが廃盤となり進化して登場と思いきや、おもいっきり使いにくく量が減って補充回数が増えるという退化したコンバーターなのです。
大好きなCapless絣はこちらのコンバーターを使っています。こちらは注射器で入れるか、ペン先が小さいので本来のコンバーターの使い方で補充をしたりしています。
インクの減りが激しい(プルーブラックを入れたCapless絣)は使い終わったカートリッジに注射器でインクを補充したりもしています。カートリッジの容量は0.9ml、CON-40が0.4mlと言われているので2倍入ることになりますから。
補充・交換したインクを記録
定番のインクも記録します。というのは、どれぐらいのペースでインク補充しているのか?というのも気になるところなので。
万年筆が好き!インクが好き!と言えども、使い切れていないのが正直なところ。私の癖は万年筆を使う時、始めにすることは「どれだけインクが入っている?」と確認して、使い終わったら「どれだけインクを使った?」と確認することです。
「私ってば、今日こんなに書いたのね!」と実感したいだけ。透明軸ではない万年筆など軸をネジネジとネジを緩めて中のコンバーターのインク残量を始めてと終わりに確認するキモイ奴なのです。
ある時万年筆で知ったSNSのフォロアーさんが全く同じことをしている!とLIVEで発言していた時「同じだ!」と感動したものでした。キモイ行動をしているのはもしかして万年筆マニアのあるある行動なのか!と思ってしまいました。
と話は脱線しましたが、私のインク補充はこんな感じです。
コメント
私はコンバータを使ってましたが、注射器を使えばインクカートリッジでもインクが補充できることに気がついたので今はインクカートリッジに注射器でインクを注入して再利用しています
はじめまして、万年万太郎さん!
コメントありがとうございます。
インクカートリッジの再利用、私もたまにします!
耐久性がちょっと気になりますが(インク漏れをしないかな?と)
プラチナ万年筆のカートリッジなら
しっかりした作りなので、大丈夫そうですね~
PILOTのカートリッジはふたのようなのが
邪魔でインクが入れにくくて・・・
あのふたが取れないだろうか?とピンセットで引っ張りましたが
取れず終い・・・
あまり強くすると形が崩れてインク漏れをしても困るな~と。
また、コツがあれば教えてください~