憧れの万年筆、中屋万年筆を「購入するぞ!」と決心したのはいいけれど「どこで買えるんですか?」レベルの私が中屋万年筆を手に入れました。
出会いから4年が経ちました。3本持っている中屋万年筆はそれぞれ購入方法が違ったのでご紹介していきます。
取扱店舗で購入またはオーダー購入
中屋万年筆が実店舗を持って販売されている訳ではないので、取扱店舗(有名文具店=伊東屋さんとか、ナガサワ文具センターさんとか)での購入になります。3大メーカーのPILOTやSAILORさんと同じメーカー扱いです。
店舗に在庫があれば即お持ち帰りできます。好みの軸やペン先がなければオーダーすることができます。制作期間として6~12か月はかかりますので、その間に資金を積立てよう!と背伸びして買ってもいいかもしれません。
私が初めて購入した「白檀塗り十角ツイスト」はナガサワさんでのオーダー注文でした。
店員さんがオーダーシートに従って聞き取りをしてくれます。軸の形・塗り・ペン先・アクセサリーなど。その後、書き癖を聞かれます。筆圧の強さ・ペンの角度・寝かせる癖が左右どちらかなど。自分ではどういう癖があるのか分からないので、店員さんに見てもらえます。
私の場合は
- 店頭の白檀塗りに惚れこむ
- 形は十角ツイストと決めていた
- ペン先は細字・染分け(ゴールド/ロジウム)と決めていた
- 象嵌を入れる迷い中
- ペンクリップは付ける
と店員さんの誘導に身を任せ、オーダーシートが埋まって行きました。この時点で「おいくら万円です!」とはならず、後日正確な金額をご連絡いたします。ということでした。仮オーダーですね。白檀塗りのオーダーができるかどうかわからない状態もありましたから。
後日「おいくら万円です!」と連絡が入り、「ファイナルアンサー」を求められます。「よろしくお願いします」とお答えしてオーダー完了となりました。
数か月後、店舗から「中屋さんからペンクリップはゴールドよりシルバーの方が白檀には似合うと思いますが、どうされますか?」と連絡が入りました。そう言えば、ペンクリップの色まで指定した記憶がない・・・と思い、職人さんのこだわりに感謝、感謝でした。出来上がりを見れば、シルバーの方が私らしいと思いました。
店舗を訪れて約6か月後に仕上がりの連絡が入りました。ちなみにお支払いは受取の時です。オーダー通りの万年筆と引き換えなので安心と言えば安心です。
一生に一本と決めた白檀塗りの中屋万年筆です。
実演販売会で購入またはオーダー
中屋万年筆さんが実演販売されることもあります。ホームページにイベント情報の載せられています。また、取扱店舗さんのイベント情報でも耳にします。
この日に限っては中屋万年筆の調整士さんが来られるので、目の前で調整を行ってもらえます。中屋万年筆は常にペン先調整を無料で行ってもらえますが、会社に送ってしばらく待つことになります。実演販売では目の前で調整してもらえて、すぐ持って帰れるのがいいですね。
実演販売のいいところは調整してもらえることと、お宝万年筆が現れるとのこと。私は2本目である緑溜とこの実演販売で出会いました。当時、緑溜はオーダーを受けていないとのことでした。原材料の思うように入らないので、作れる時に作っているだけ・・・とおっしゃっていました。
全く買うつもりで実演販売の日に行った訳ではなく、1本目をその場で調整してもらえると聞いて引取をその日に設定したのでした。そこで緑溜との「一期一会」話を聞いて、お持ち帰りせずにはいられなかったのでした。
青緑系大好きな私が見つけてしまった、緑の子。
実演販売ではお気に入りの軸を見つければ、ペン先はその場でつけ直してくれるのですぐにお持ち帰りできます。取扱店舗にある本数より断然数が多いので、出会える確率は高いです。
ちょっとでも興味のある方は、買わずして帰ることは許されない(悪徳商法か!?)販売会なので、ある意味覚悟して行かれることをお勧めします。私のようにフワフワした気持ちだと飲まれます・・・
ホームページからのオーダー
中屋万年筆はホームページからオーダーすることができます。簡単に取扱店舗に足を運べない方、私のようにすでに中屋の虜になっている方は家に居て中屋を手に入れることができます。
取扱店舗でのオーダーシートそのままを入力していきます。内容を送信すると「これで間違いありませんか?」という返信メールが来ますので、間違いなければクレジット決済に進んでいきます。お値段がお値段なので「自己責任」が伴うオーダーにはなりますね・・・(一人でオーダーするとホント大丈夫だろうか?)という気持ちになってしまうので、初めての方は取扱店舗や実演販売で購入することをお勧めします。
ホームページからのオーダーで購入した背鰭さん。
この鰭っぷりがたまらん。
SNSで初めて見てロックオンされるわ、消費税が8%から10%に上がりそうだわ・・・と店舗に伺う時間がなかったので、思い切ってオーダーしてみました。万年筆は思った通りに仕上がり(当然)大満足でした。
正直、期限を決められて購入する・・・というのは受け入れられず、本来なら実演販売が開催された時に~と直接オーダーしに行くのが私には向いているような気がしました。
そんなこんなで3通りの経緯でやってきた中屋万年筆ですが、どれもこれも個性があって好きな万年筆です。4本目は?恐ろしいけど、あの塗りがいい、この塗りがいいとまだまだ揃えたい中屋万年筆。何かの記念日にお迎えしたいものです。
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