ここ最近、コロナ感染3波がやってきて、楽しみにしていたお出かけが尽く不催行・・・忘年会も全くお話がなく、家でヤケ酒か?ぐらいしかありません。となると、物欲に走ってしまうno-seなんです。
中屋万年筆のオーダー会も調整をしてもらおう!と張り切っていたのに、人混みに不慣れな私は、自粛してしまいました・・・もう、ネットで物色しかありません!そこで目に付いたのが「PARKER SONNET シズレ」前からずーと欲しかったのですが、限定に目が行ってそこまで追いかけられなかったのです。どうしたものか?と手持ちのSONNETたちを出してきました。
私が狙っている子はこの子です。
私を高級万年筆路線に走らせたSONNET
PARKER SONNETとの出会いは、百貨店のショーケースでした。あまりの美しさにアクセサリー売り場と同じ視線を送っておりました。
無骨なブラック&ゴールドのオッサン万年筆とは違い、線の細さ・ゴールドの色合いが品のあること、あること。「身に着けたい=ペンケースに所有したい」と全く同じ感覚でした。「レディ」という表現がぴったりな万年筆。私の目を引いたのはゴージャス感が出すぎないパールホワイトとの組み合わせのこのデザイン。このパールホワイトとパープル・グレーがとても調和されていて、この2本!いやいや、このお二人を選べ!と見せつけられました。たまたま、希望のペン先がなく入荷待ちができるとのこと。そして、入荷待ちまでお二人をお待たせ可能という店員さんのご配慮があり、頭を冷やして再度来店することとなりました。
入荷連絡があり、お二人と再会。待てば待つほど再会がうれしくなりどちらかを選べなんて、できない・・・ということで、お二人仲良くわが家へ来られたという訳です。←何のこっちゃ???
さすがレディたち、扱いづらい
喜んで連れて帰ったのはいいのですが、PAKERの万年筆は初めて。店頭でも試筆はしっかりして希望のペン先を選んだはずが、ホワイト&グレー子さんに至っては、心を固く閉ざされてガチガチのペン先になっておられたのでした・・・売り場ではご機嫌麗しく過ごされてたはずなのに、わが家がお気に召さないのかご機嫌斜めな日が続きました。とうとうペンドクターに診てもらうこととなりました。この時初めてペンドクターにSOSを出し、果たして無事帰ってくるのか?私との相性が元々悪かったのか?とドキドキして約1か月を過ごしました。入院から帰ってきたグレー子さんは心も体も完全となるレディとなり、今現在は健やかにお過ごしになられております。
ホワイト&パープル子さんはちょっと気難しさはありますが、ドクターに出すほどでもないかな?と。ただ、インクとの相性に顕著に反応され、パートナーであるインクに対してとても厳しいお方だということがわかりました。私自身が万年筆にあれこれ、ひっかえとっかえインクを入れ替えせず固定させたい派なので、そう不都合はないのですが、たまに気分を変えて・・・とインクを変えると容赦なく拒絶されます。
相性がいいインクはPILOT iroshizuku 山葡萄です。
買った当初からこれを入れる!と決めていたので良かったのですが、気分を変えて入れたHERBIN アンティークブーケは入れた間際から激高されて、ペン先がゴリゴリになってしまい、びっくりしたものでした。
こんなゴリゴリした感じは初めてで、インクに砂でも混じってるのか???と思うほどでした。
それ以来ビビッてしまって、違うインクを入れることはほとんどありません。もう少し交友関係を広げていただけたら幸いだと。コロナ禍が収束していけば一度ペンドクターに相談してみたいと思っております。
レディたちが似合う自分でありたい
このお二人をお迎えした頃は「この方たちの似合う自分でありたい!」を目標に仕事も家庭も好きなことも!何でもかんでもバリバリやりたい気持ちで溢れていました。仕事中でもさっとお二人を取り出し、さらさら~と手帳に記入、見たいな感じを想像していたものです。
今では完全引きこもり。誰にその姿を見られることなく、すっぴんでパソコンと睨めっこ。
久しぶりにお二人の姿を見て、眩しかったです・・・今の私とは全然つり合わない。目標や仕事への意欲がなくなっている私としては、ちょっと寂しい。
メイクや服・カバンに靴・アクセサリーって身に着ければ輝くっていうものじゃなく、常にお肌のコンディションを整え、スタイルを気にして姿勢を正してスーツを着こなし、アクセサリーも映えるようヘアスタイルも整え・・・と意識していないと、その物自体が浮いちゃいます。
職場に行かなくても身なりを整えて、時間管理もしっかり、やるべきことをやりこなしてこそ、このレディたちと対等な立場に立てるのでは?と気持ちがキリっと引き締まりました。
最近は使っていない物は生活の必須アイテムだけで!と嗜好品の様なものは不要・・・なくても困らない物は処分することが美徳な世の中になっていますが、生きがいや生活にハリを持たせてくれる物って、やっぱり大切にしていきたいな~と。私のようにお出かけ予定を尽くキャンセルせざるを得ないようになりましたが、家に居ても癒してくれる万年筆があって、心穏やかに過ごせるな~と思う今日この頃です。
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